あなたは日本語のほかに第二言語を話せますか?
英語が第二言語ならとても便利だとは思いますが、英語ってすごく難しいですよね…。
そこで今回は、日本人に習得しやすい言語としてよく紹介されるマレー語(マレーシア語)について詳しく解説します。

マレー語を第二言語に選ぶ5つの理由
それでは早速、日本人がマレー語を勉強すべき理由を5つ紹介します。
- マレー語が通じる国は意外と多い
- マレー語の補完に【英語】が使える
- マレー語の文法には【時制】がない
- マレー語は【単語】が覚えやすい
- マレー語は【発音】も可愛い
それぞれの項目について詳しく解説していきます!
マレー語が通じる国は意外と多い
「マレー語を覚えてもマレーシアでしか使えないの?」という疑問もあるかと思います。
それではマレー語が通じる国について一緒に見ていきましょう。
マレー語が最も多く使われている国はもちろん【マレーシア】です。
まずはマレーシアに住む人達の内訳を見てみましょう。
マレー系 | 中国系 | インド系 | その他 |
---|---|---|---|
69.6% | 22.6% | 6.8% | 1% |
参考:2020年マレーシア統計局
このようにマレーシアは多民族国家のため、複数の人種が暮らしていますが、マレーシアの国語はマレー語なのでマレーシア人のほとんどがマレー語を話せます。

主に、以下の国でマレー語が通じます。
- マレーシア
- シンガポール
- ブルネイ
シンガポールの国語もマレー語であり、マレーシア、シンガポール、ブルネイの公用語です。
いずれも魅力的な国々なので、マレー語が通じるのは嬉しいことです。
では、それぞれの人口を見てみましょう。
国名 | 総人口 | 男性 | 女性 |
---|---|---|---|
マレーシア | 約3,195万人 | 約1,642万人 | 約1,553万人 |
シンガポール | 約580万人 | 約304万人 | 約276万人 |
ブルネイ | 約43万人 | 約23万人 | 約20万人 |
合計 | 約3,818万人 | 約1,969万人 | 約1,849万人 |
3か国合わせて、なんと3,818万人の人々とマレー語で会話を楽しむことができます!
インドネシア語はマレー語と一致する部分がとても多いですが、基礎的な単語が違っていたり発音も違います。そのためマレー語が通じるとは言えないため上記の統計からは除外しました。

マレーシアの魅力について
マレー語が最も多く話される【マレーシア】については、特筆すべき魅力がたくさんあります。
- マレーシアは物価が安い
日本の約1/3という物価の安さ! - マレーシアは大の親日国
ルックイースト政策をきっかけに親日国になった。 - マレーシアは食べ物が美味しい
マレーシアの料理は日本人にも好みの味付け! - マレーシアは治安が比較的に良い
日本ほどではないにせよ諸外国では安全なほうらしい。 - マレーシア人は人間関係が気楽
ちょうどいいディスタンスで気楽に過ごせる。

他にもマレーシアには色々な魅力がありますが、マレー語を覚えておけば現地の人とのコミュニケーションも楽しめます。
マレー語の補完に【英語】が使える
日本でも学校で【英語】を習いますが、マレーシアは日本より英語が得意です。
その証拠に、TOEICの国別平均スコアから日本とマレーシアの差を見てみましょう。
2020年 | 日本 | マレーシア |
---|---|---|
TOEICスコア | 531 | 634 |
マレーシアの英語力は日本を遥かに凌駕して、なんと100点以上も差があります…。
マレーシアではマレー語の他に共用語として幼稚園から英語も教わるそうで、周りも英語を使う人が多く、看板などにも英語が書かれていて、自然と身に付いているのだとか。
そのため、マレー語が完璧にできなくても部分的に英語を混ぜて話せば何とかなるのだそうです!
英語が苦手な人でも、簡単な英単語ならご存知かと思いますので嬉しいですね!

また、マレーシア人が話す英語は【Manglish(マングリッシュ)】と言って独特の訛りがありますが、これが日本人にとっては逆に聞き取りやすい場合もあります。
さらに、英語が語源となっているマレー語も数多く存在します。
- Nombor(ノンボル):数字
- Universiti(ユニバシティ):大学
- Doktor(ドクトル):医者
…など等。
発音はマングリッシュなので少し潰したような読み方になるため、英語のような発音が苦手な人でも大丈夫です。
益々マレー語を勉強するハードルが下がった気がしますね!
なぜ日本人は英語が苦手なのか?
日本人が英語を苦手な理由は、日常的に使う機会が少ないという理由が一番大きい気もしますが、他にも以下のような問題があります。
- 文法がまるで違うので覚えられない
- 発音が難しくて聞き取れない&喋れない
- 筆記もスペルが難しくて書けない
まず、英語の文法は日本語の構成とまるで違います。
ある程度の簡単な文章なら何とか覚えられますが、苦手な人はいくら時間をかけても理解できません。
ネイティブの英会話は、もはや何かを召喚する時の呪文のようです…。

また、どこかで聞いた話ですが、日本人は長年の生活で日本語を話す口の形になってるそうです。
英語を話す口の形、日本語を話す口の形、この違いによって発音が上手くできないのだとか…。
そして、筆記もかなりの障壁ですよね。
アルファベットはA~Zまで覚えられるけど、単語のスペルを覚えて正確に書くことが本当に難しいです。
…と、このように英語には絶望的に感じる問題が多く、僕のように挫折してしまう人が多いんです。
しかし!
マレー語は上記にあげた3つの問題を全てクリアしています。
- マレー語は文法が簡単!
- マレー語は発音しやすい!
- マレー語はローマ字書き!
日本人にとってマレー語が簡単だという理由はこの3つにあると言えるでしょう。
マレー語の文法には【時制】がない
マレー語は、文法に関しても英語などに比べて非常に簡単です。
理由の一つに「時制がない」という点が挙げられます。
時制とは、動詞の「現在形・過去形・未来形/完了形・進行形」などに変化する文法のことで、日本語には完了形が存在しないため、英語の勉強でややこしく感じる部分です。
マレー語はそういった時制のしがらみがなく、いい意味で単純な構成で文章を作ることができるため、とっても簡単に文法を覚えることができます。
もし文章に時制を付けて話したい時は以下のように、時間を表す単語を付けます。
Saya akan pulang ke Jepun(私は日本に帰る)
時制の単語あり:
Saya akan pulang ke Jepun esok(私は明日日本に帰る)
時制を表す単語がない場合、文章(会話)の前後から読み取る必要があるため、なんだか逆にややこしく感じる…という人もいると思いますが、複雑な変化がないので覚えやすいです。
マレー語は【単語】が覚えやすい
マレー語は、単語が覚えやすいという特長があります。
例えば以下のようなものがあります。
スペル | 発音 | 意味 |
---|---|---|
Pagi | パギ | 朝 |
Nama | ナマ | 名前 |
Apa | アパ | 何 |
Anda | アンダ | あなた |
このように単語の綴りは、ほぼ口に出した通りにアルファベットを書く【ローマ字書き】でオーケー。

さらに、上記に挙げた「Nama(ナマ)」や「Anda(アンダ)」等は、日本語の意味と発音がよく似てますよね。
他にも意味は違えど同じような語呂の言葉がいくつもあり、学習を進める中で面白味を感じる部分です。
マレー語は【発音】も可愛い!
単語を覚えていくと気が付くと思いますが、マレー語の単語はおもわず「カワイイ!」と感じることが多いです。
例えば以下のような単語があります。
- Perempuan(プランプアン)女の子
- Cuba(チュバ)試す
- Banyak(バニャ)たくさん
「パ」とか「チュ」とか「ニャ」などが含まれる単語が多くて可愛い!
時には banyak-banyak バニャバニャと繰り返して使ったりもして、とっても可愛いです。
そもそもマレー語では複数形にする時にこうして繰り返して言うことが多いので、どんな単語も繰り返して言うだけで可愛く感じちゃいます。
他にも、形容詞の語尾に「nya(~ニャ)」と付けて「~だわ、~だよ」といった柔らかい表現に変えることが多々あります。
まるでネコちゃんのようですね!
こういった点も日本人にとって楽しく学習が進められる素敵なポイントではないでしょうか。
マレー語の学習は“単語”から覚えよう!
ここまでの解説で「マレー語を覚えたい!」という気持ちになったら、おすすめなのは単語から覚えるということです。
なぜなら、いきなりネイティブスピーカーの会話を聴いても英語と同じように「なんて喋ってるのか全く分からない…」という状態になり、そこで学習を諦めてしまうかもしれないからです。
試しにYoutubeなどで実際のマレー語がどんな感じか聴いてみると良いでしょう。
これを聴いて「うわ…全然聞き取れない」と嘆く必要はありません。
耳が慣れていない上に、単語を知らなければ聞き取れるはずがないのです。
まずは、単語を一つ一つ覚えていくことで、再度ネイティブスピーカーの会話を聴いた時に、知ってる単語は聞き取れるようになっていきます。これの繰り返しです。

単語さえ覚えてしまえば、文法を知らなくても単語を並べるだけで意味は伝わるものです。
僕のように言語の習得において、特に文法の学習でつまづく人こそ、まずは単語の学習からスタートすると良いでしょう。
というわけで、僕が一生懸命集めた【よく使う単語リスト】を以下の記事に公開しました!

ちょっと数が多いなーと思うかもしれませんが、少しずつ覚えていくとネイティブの会話が聞き取れるようになってきて、俄然やる気が出てきますよ!

今後もマレー語やマレーシアについて共有したい情報が見つかったら記事にしていこうと思います。
これについては、また別の記事でご紹介したいと思います。