こちらの記事は、2018年12月13日(木曜日)放送、主治医が見つかる診療所の番組内容を載せています。 今回番組では、血管・血液を大掃除出来る料理やポッコリおなかを簡単に解消する方法を紹介しています。
究極の健康鍋で血管・血液を大掃除
この時期美味しい鍋料理で血管を掃除する方法を紹介します。
【鍋料理の良いところ】
- 調理に油を使わない
- カロリーが低い
- 様々な野菜をたくさんとれる
- 肉、魚、豆腐などたんぱく質が豊富
- 効率よく栄養素が取れる
血管若返り石狩鍋
紹介してくれるのは南雲吉則先生です。
血管を若返らせるスーパー食材
サケ
サケには、非常に強力な抗酸化作用のある色素アスタキサンチンが含まれています。アスタキサンチンは史上最強の抗酸化作用を持つ物質だそうです。
血管は老化とともに固くもろくなります。この現象は酸化と呼ばれ、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。しかし、それを防いでくれるのが、最強の抗酸化力を持つアスタキサンチンです。
鮭に含まれるアスタキサンチンは、一般的に優れた抗酸化力を持つといわれるビタミンEの500倍以上といわれています。近年では、数多くの化粧品に使用されており、世界中で注目される老化予防成分なのです!
作り方
【材料】
- サケの切り身
- 干しシイタケ
- 干しシイタケの戻し汁
- 白菜
- ゴボウ
- 味噌
- 豆乳
- 紅サケの缶詰
- 鍋に干しシイタケの戻し汁、干しシイタケ、白菜、ゴボウを入れます。出汁はほとんど入っておらず、白菜から出る汁を出汁として使っています。普段料理をしない方でも簡単に作ることが出来るように白菜は切らずに大きいまま入れています。ポイント
包丁・まな板を使わずに簡単に作ることが出来ます。
- サケの切り身を入れます。切ってから入れるとバラバラになってしまうので、食べる直前までそのままにしておきます。
- 味噌を少なめに入れます。味噌は通常の3分の1の量にして、塩分のとり過ぎにならないようにします。
- 豆乳を入れるポイント
自然な甘みのある豆乳を入れることで減塩することが出来ます。豆乳石狩鍋は植物性たんぱく質と動物性たんぱく質のどちらもとることが出来ます。また、豆乳に含まれる大豆イソフラボンには美肌効果が期待できます。
- 紅鮭缶を汁ごと入れる
アスタキサンチンは血管だけでなく肌にも良い効果をもたらします。この鍋で体の中と外から若返ることが出来ます!
【豆乳とサケを一緒に食べる利点】
大豆には、骨を丈夫にする栄養素はたんぱく質・カルシウム・イソフラボン・ビタミンK・マグネシウムが入っています。しかし、ビタミンDが足りません。ビタミンDはサケに豊富に入っているため、豆乳との組み合わせは理にかなっているのです。
【サケの選び方】
サケはアスタキサンチンが最も含まれている紅サケを選ぶ。
赤が濃い = アスタキサンチンが多い
【効率よくとる方法】
紅サケを食べるなら缶詰がおすすめ !
アスタキサンチンは空気に触れると効果が減ります。水揚げ後すぐ加工した缶詰は、アスタキサンチンが失われにくいのです。
血管しなやかトマト鍋
紹介してくれるのは秋津壽男先生です。
血管を若返らせるスーパー食材
トマト
トマトには、血管を老けさせない物質リコピンが入っています。リコピンはトマトの赤い部分に含まれる栄養素です。赤い色が濃ければ濃いほどリコピンが豊富に含まれているということになります。リコピンは悪玉コレステロールの酸化を防ぎ、善玉コレステロールの量を増やすことによって、生活習慣病の予防をしてくれます。
老化とともに進む動脈硬化。固くもろくなった血管は、脳梗塞や心筋梗塞の原因になります。リコピンは、動脈硬化を防ぐ働きが期待できるのです。
トマトを1日300gを1ヵ月とると、善玉コレステロールが約15%上昇したというデータもあります。
また、トマトを加熱すると、リコピンの吸収率が約4倍になります。
作り方
【材料】
- トマト
- 豚バラ肉
- カブ
- 焼きネギ
- ミニトマト
- トマトジュース
- トマトをざく切りにする
- 鍋にお湯を入れトマトを入れるポイント
トマトでだしをとります。トマトにはうまみ成分であるグルタミン酸が多く含まれています。
- 鍋にトマトジュースを入れます。
トマトジュースはリコピンの吸収率が良いそうです。トマトジュースを入れることでうまみが増し、リコピンの美肌、血管しなやか効果もアップします。 - 豚バラ肉を入れます
豚肉にはビタミンB1・ナイアシンなど動脈硬化を防ぐ成分が豊富です。
ポイント
トマト+豚バラ肉でリコピンの吸収率がさらに上がります。
脂とリコピンの相性はとてもよく、体に対する吸収率が上がります。 - カブと焼きネギを入れる
- トマトだごを入れる
トマトだごとは、小麦粉とすりおろしたトマトを合わせて作った団子です。トマトの栄養がたっぷりつまっています。トマトだご作り方皮付きのままトマトをすりおろし、小麦粉と混ぜ合わせ、お湯で湯がいて完成です。トマトのリコピンはコレステロールが気になる人におすすめ。
- ミニトマトを入れる
トマトにしか入っていない医要素、エスクレオサイドAは、動脈硬化の原因となる血管に脂質が溜まるのを防義ます。
エスクレオサイドAは血管を掃除し、脳梗塞や心筋梗塞の予防してくれる成分なのです。
【効率よくとる方法】
エスクレオサイドAを効率よくとるならミニトマトを食べましょう!エスクレオサイドAの含有量は大きいトマトでもミニトマトでも同じなので、たくさん食べられるミニトマトがおすすめです。
ミニトマトを1日2、3個毎日食べるのがいいそうです。
青いトマトをリンゴと一緒にビニールに入れ室内に置いておくとトマトが熟して赤くなります。
※エスクレオサイドAは長時間高温で熱すると、効果が失われる場合があります。
最強の食べ合わせ!プラ酢料理で血管・血液を大掃除
お酢には、血圧を下げたり、中性脂肪を減らしたりするなどの効果が期待できます。また、様々な料理と組み合わせることにより、美味しさや健康効果が大幅にアップします。
「プラ酢」料理ベスト5
5位
お酢+チャーハン
血液サラサラ+疲労回復
肝臓内のグリコーゲンの量がアップするため疲労回復効果が期待できます。また、酢を加えると油の粒子が細かくなり、脂っこさが和らぎます。
4位
お酢+青魚
血液サラサラ+脂肪を減らす
青魚に多いEAPには食欲を抑える「やせホルモン」の活性を高める働きがあり、脂肪を減らす効果が期待できます。
3位
お酢+揚げ出汁豆腐
血液サラサラ+血圧を下げる
豆腐の中のペプチドが血圧上昇を抑制するといわれています。揚げ出汁豆腐は酢との相性が良くおいしいそうです。
2位
お酢+シジミの味噌汁
血液サラサラ+カルシウム吸収UP
酢酸の働きで貝殻に含まれるカルシウムが溶け出すためカルシウムの吸収量アップが期待できます。
1位
お酢+納豆
血液サラサラ+脳梗塞予防
納豆に含まれるナットウキナーゼは、脳梗塞や心筋梗塞の原因となる血栓を溶かす働きが期待できます。
和食は世界一のヘルシーフードですが、塩分が多いという欠点があります。しかし、酢を使うことで塩分を激減させることが出来ます。
【管理栄養士・ダイエットカウンセラー伊達友美先生おすすめプラ酢料理】
血液サラサラ+腸内環境改善
お酢+甘酒
甘酒の原料となる米麹には、善玉菌を増やす成分が含まれており、腸内環境を改善してくれると言います。また、甘酒のプロラミンという成分が便秘の解消をしたり脂質の改善効果が期待できます。甘酒はお酢と合わせることでヨーグルトドリンクのようになり、甘酒が苦手な人も美味しく飲むことが出来るのです。
脂肪を大掃除!ポッコリおなかを解消
辛い運動も食事制限もしないでスリムボディになれる方法を紹介します。教えてくれるのは、くびれトレーナーの村田由美子先生です。主催するくびれ教室は予約300人待ち!
【ポッコリおなかの原因】
ポッコリおなかの大きな原因は、姿勢の悪さです。猫背など姿勢が悪いと、体型維持に必要な筋肉が弱りおなかが出てしまいます。逆に、姿勢の良い生活を続けていれば、おなかがへこみ基礎代謝がアップし自然と痩せていくそうです。
くびれ作り重要ポイントは「固まった筋肉をほぐす」
村田先生によると、ほぐすだけでくびれが出来る「即効くびれスポット」が2か所あるそうです。
即効くびれスポット1
小胸筋
小胸筋が固くなると猫背になりやすい。
- 小胸筋にボールを置きます
- おしりを少し浮かせて、ボールに体重をかけます
ボールがない場合はペンを小胸筋に押し当てて腕を前後に振ります。
即効くびれスポット2
中でん筋
おしりの筋肉「中でん筋」が固まっていると姿勢が悪くなる。
- 仰向けになります
- 骨盤の上にボールを置きます
- そこからコロコロとボールを横に転がしていき、そのままお尻の下にボールを置いてその上に乗ります。
※目安としては、おしりに力を入れたときにできるくぼみのあたりです。ここに体重をかけて中でん筋をほぐします。おしりの筋肉が固いと姿勢が悪化します。 - 前後左右に約1分間動かします
【家で行う場合】
テニスボールの上に座り、その部分に体重がかかるようバランスを取りながら腰を浮かせます。
くびれ作りの簡単な方法
【腸腰筋ストレッチ】
腸腰筋とは、上半身と下半身をつなぐ筋肉です。腸腰筋をストレッチすると、骨盤が正しい位置に戻りくびれを作ることが出来ます。
- 右足を大きく前に出します。
- 左のつま先に重心を置きます
- 肛門を前に向けるように意識します
- 右足を外側に2歩ずらします
そうすると左のそけいぶのあたりが伸びているのがわかると思います。 - 左手を上げます
- 右側に体を倒しながら呼吸します
- 体を上下にバウンドします
【くびれ作り呼吸】
- ペットボトルを内ももの間に挟みます
内もものペットボトルを上に引き上げることをイメージします - 鼻から息を吸っておなかを膨らませます
- ゆっくり息を吐きながら内ももを締めます
ペットボトルを優しく引き上げるよう意識しましょう
1回約1分間行います
ペットボトルを挟むことで、骨盤底筋を意識しやすくなり、そのままゆっくり呼吸すると自然に筋肉が引き上げられます。
これによりインナーマッスルも鍛えられ、くびれが出来るのです。
内分泌内科 岡部正医師
「ポッコリおなかは、筋肉が緩むのと姿勢が悪いことで内臓が下がり起こります。筋肉をほぐしてストレッチして鍛えるのは、理にかなっていると言えます。ただこれで、内臓脂肪が減っているわけではありません。」

皆さんも是非お家でやってみてくださいね。
主治医が見つかる診療所
出演者
MC : 草野仁・東野幸治
アシスタント : 森本 智子
ゲスト : 朝比奈彩・大神いずみ・髙田延彦・立川志らく・西村瑞樹
番組主治医
秋津壽男 秋津医院 院長/循環器内科
岡部正 岡部クリニック 院長/内分泌内科
上山博康 札幌禎心会病院 脳疾患研究所 所長/脳神経外科
中山久德 そしがや大蔵クリニック 院長/内科・リウマチ科
南雲吉則 ナグモクリニック 総院長/乳腺外科・形成外科
姫野友美 ひめのともみクリニック 院長/心療内科